早期退職して自由な生活を送りたいのですが、ハードルが高そうです。
もっとお手軽に労働から解放される方法はないですか
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
- 「FIRE」よりお手軽な「サイドFIRE」とは
- 「サイドFIRE」を達成するためのステップ
「FIRE(経済的独立と早期退職)」は、働かなくても資産収入だけで生活していく夢のような生活です。
でもFIREは沢山の資産が必要となり、資産形成のハードルが高いのも事実です。
FIREが必要な資産形成に30年とかかかってしまったら、もはや楽しめなさそう。
できるだけ若いうちにFIREしないと人生が楽しくないのでは。
確かに資産があっても年齢や健康面で楽しむことができなかったら意味ない気がします。
今回は、「FIRE」より目標資産額も低くて狙いやすい「サイドFIRE」について紹介をします。
わたしも本気で狙っているライフスタイルです。
完全なFIRE生活の達成方法についてはこちらの記事をどうぞ
-
参考FIREを達成するためのステップとは?(わりと狙えます)
続きを見る
ゆるくFIRE生活を送りたい人が多く人気のライフスタイルなので、結構実現されている方もいます。
「FIRE」よりお手軽な「サイドFIRE」とは?
「サイドFIRE」とは、FIREのように早期退職後は不労所得のみで生活するのではなく、早期退職後は、不労所得+パートや副業などの労働収入で生活していくというライフスタイルです。
つまり「資産収入+労働収入>生活費」の状態となればいいので、過酷なブラック労働や我慢をしながら会社にしがみつく必要がなくなり、パートタイムや副業など、自分ののぞむ仕事やライフスタイルを選びやすくなるというメリットがあります。
※スクロールできます。
種類 | FIRE | サイドFIRE |
収入源 | 100%不労所得 | 不労所得+パートなど労働収入 |
●ケース1:生活費20万円/月
必要資産額 |
6,000万円 | 3,000万円 |
●ケース2:生活費10万円/月
必要資産額 |
3,000万円 | 1,500万円 |
デメリット | 暴落等で資産が減る可能性
社会との繋がりがなくなる 暇すぎてあきるとの報告も インフレリスクの影響 必要な資産額が多い |
暴落等で資産が減る可能性
資産収入だけは生活厳しい 資産以外に収入源必要 インフレリスクの影響 |
メリット | 完全に労働から解放
時間がたっぷりある |
自分の好きな仕事で生活
社会との繋がりを持てる 時間も気持ちも余裕 FIREより少ない資金で実現 |
向いている人 | 贅沢・散財をしない
計画的に資産形成できる 完全に労働から解放されたい |
贅沢・散財はしない
計画的に資産形成できる そこそこの労働で生活したい |
※資産の運用益4%のシミュレーションしています。
つまり生活費が月10万円でいいなら、サイドFIREに必要な資産額は1,500万円か。
贅沢や散財を控えて生活費を落とせば達成できるかも。
1,500万円といえど大金な訳ですが、1億円と比べるとまだ現実的です。
ただ、サイドFIREを達成するためにば注意点があります。
注意点
サイドFIREもFIREと同じで資産形成が必要
サイドFIREは、FIREより必要な資産額も少なくていいので、早い段階での早期退職は見込めます。
ただ、資産形成はやはり必要なので贅沢や散財をしてしまう人には向いていないかもしれません。
サイドFIREへのステップ
サイドFIREへの具体的なアクションについて紹介します。
具体的には以下のステップで行動していきます。
サイドFIREへのステップ
- 家計管理
- 必要な資産額を算出
- 資産形成
- 必要に応じ入金力UP(副業)
それでは順番に見ていきましょう。
STEP1 家計管理を行う
まずは月々の家計(生活費)を管理していきましょう。
なんだか地味すぎませんか?
もっと特別なことをするのかと思っていました。
たしかにめっちゃ地味なんですが、とても重要なんです。
まず資産構築の土台になる部分ですよ。
家計管理の目的はつぎの2点です。
- 毎月の支出を確認(月々の支出額の把握)
- 無駄を見つけて見直す
毎月の支出額を確認
まずスタートとして、毎月の支出額について把握しておく必要があります。
理由は、毎月の生活費が10万円なのと20万円ではサイドFIREに必要な資産額が全然違ってくるからです。
実際にシミュレーションしてみましょう。
※スクロールできます。
月の支出額 | 年間支出額 | 必要資産額 | 内訳 |
10万円 | 120万円 | 1,500万円 | 不労所得5万円/月
労働収入5万円/月 |
20万円 | 240万円 | 3,000万円 | 不労所得10万円/月
労働収入10万円/月 |
※資産額の運用益は4%で試算しています。
毎月の生活費が10万円なら1,500万円の資産があれば仕事辞めれるのか。
毎月の生活費を把握することは、全てのスタートになるのでとても重要です。
そうはいっても、家計管理はものすごく手間がかかるし大変なことも事実です。
そこで少しでも家計管理を簡単にするサービスを紹介します。
基本は無料で使用できます。
キャッシュレスだけでなく、現金払いでもレシート読み取りで楽ちんで管理できるのがポイントです。
最初の口座連携などは面倒ですが、慣れてしまうと自分で記帳するよりも圧倒的に簡単に家計管理ができてしまいます。
こちらの動画でも「マネーフォワードME」の利点や使い方も紹介されていますよ。
無駄を見つけて見直す
家計管理をしていると支出の状態を客観的に確認できるので、無意識に無駄遣いしていたものに気が付くことができます。
無駄な支出の例
- 使用していないサブスク
- 外食費
- 飲み会などの付き合い費用
- コンビニでの支出
- タバコ、お酒代
娯楽やコンビニでの支出は、何となく毎日の習慣で支出していることが大半なので、改めて見直すとかなりの支出額になっていて驚くと思います。
わたしも日常的にコンビニでお菓子などを購入していましたが、毎月1万〜2万円浪費していたことがわかり驚きました。
それ以降、コンビニでの買い物を控えたので、毎月1万円以上の節約につながりましたよ。
もちろん、見直しをして改めて必要だと思うなら無理に見直す必要はないと思います。
見直すだけでお金が貯金・投資に回せるので、宝くじを探す感覚でできますね。
STEP2 サイドFIREに必要な資産額を算出する。
家計管理で毎月の支出額を把握し無駄の見直しができたら、見直し後の支出に対応できる資産額と必要な労働所得を算出しましょう。
月の支出額 | 年間支出額 | 必要資産額 | 内訳 |
10万円 | 120万円 | 1,500万円 | 不労所得5万円/月
労働収入5万円/月 |
20万円 | 240万円 | 3,000万円 | 不労所得10万円/月
労働収入10万円/月 |
目標額が決まったら、毎月の貯金額がいくら必要なのか計算できます。
資産額1,500万円を達成するために必要な貯金額と必要期間を見てみましょう。
目標資産額 | 毎月貯金額 | ボーナス貯金額 | 年間貯金額 | 目標達成期間 |
1,500万円 | 5万円づつ | 20万円づつ | 100万円 | 15年間 |
10万円づつ | 30万円づつ | 180万円 | 約7年間 | |
10万円づつ | 40万円づつ | 200万円 | 約6年3ヶ月 | |
15万円づつ | 50万円づつ | 280万円 | 約4年5ヶ月 |
ケース3以降は、ボーナスが相当多い会社であることと、ボーナスを全額貯金に回している場合の例ですが、頑張れば5年で資産構築ができてしまいます。
年間100万円の貯金なら車とか旅行を見直したらいけそうな気がしてきました。
STEP3 資産形成を行う。
ステップ1で家計管理を行い、ステップ2で必要資産額がわかり、目標貯金額もわかりました。
貯金を続けるだけでも確実に資産は増えていきますが、貯金だけだと資産増加スピードが遅いので、貯金したお金を投資に回していきましょう。
でも投資は暴落などで元本割れすることも多いですよね。
なんか怪しい世界に連れて行こうとしていませんか。
たしかに投資の世界は甘い話ばかりでなく、損をするリスク、投資詐欺、などの危険も埋めく世界です。
ただし、そんな世界でも手堅く資産を増やしていく確率が高い投資もあります。
手堅い投資方法
インデックス投資信託を行う。
インデックス投資ってなんですか?
なんだか怪しそう
まずはインデックス投資について紹介していきます。
インデックス投資とは、日経平均株価やダウ平均株価などそれぞれ投資には指標があり、(このことを指数といいます。)この指数に資産を連動させていく投資方法となります。
インデックス投資以外では、みなさんが個別株を売買していることも併せて指数を上回る成績を上げようとする投資方法があり、このことを「アクティブ投資」といいます。
種類 | インデックス投資 | アクティブ投資 |
特徴 | 特定の指数(インデックス)の値動きに連動させた運用成績を目指す投資手法 | 特定の指数(インデックス)の値動きを上回ることを目標にした投資手法 |
構成銘柄 | 指数と同様の構成 | ファンドマネージャーが調査や分析で優良銘柄を剪定 |
メリット |
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デメリット |
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主な指数/ファンド |
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投資信託会社の例 |
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大きな運用成績を上げたいなら「アクティブ投資」もありだと思いますが、「手堅く安い運用コストでコツコツ」投資をしていきたい方、特に投資初心者の方にはインデックス投資をおすすめします。
新NISA(積立投資枠)にも対応しているので安心して積立していけますね。
わたしも新NISAで毎月積立投資していますよ。
インデックス投資の過去の運用成績
あくまで過去の運用成績ですが、期待値として参考にしてください。
インデックス名 | 1年リターン | 5年平均リターン | 10年平均リターン | 20年平均リターン |
日経平均株価 | 14.1% | 9.7% | 7.8% | 6.3% |
S &P500 | 35.5% | 22.6% | 15.7% | 12.6% |
ナスダック総合 | 38.7% | 24.6% | 17.3% | 13.7% |
参考:myINDEX「主要インデックスのリターン(毎月更新)」 ※24年11月地点のデータ
20年平均だとS &P500なら12.6%も増えるならやらない手はないかも
確かにこのデータだけ見ていると常に安定した運用利回りを得られるように見えますが、注意点があります。
ココに注意
定期的に暴落や下落相場が起きる
相場では必ず暴落が定期的に起きます。(例:リーマンショック、コロナショック、植田ショック)
また、金利や景気の影響で下落相場となることもあり、そうなると成績が安定しているインデックス投資でも運用成績がマイナスになる可能性はあります。
常に利益が出るものだと考えていきなり大金を投資すると大きな損失を受ける可能性もあります。
このことからおすすめの投資手法を紹介します。
おすすめ投資手法
- ドルコストインデックス法で毎月(毎日)コツコツ定額積立を行う
- 5年〜20年の長期投資を行う
「ドルコストインデックス法」とは、毎月(毎日)定額で積立を行う方法です。
このドルコストインデックス法をおすすめする理由は「暴落に強く安定した成績を出せる」からです。
暴落は逆に株価や指数を安く買えるチャンスですので、暴落時にこそコツコツと積立を続けることで暴落から回復した時に利益が見込めるのです。
「長期投資」を行う理由は、短期的には暴落や下落相場が起きることがあっても、長期では回復して上向く可能性が高いからです。
インデックス名 | 1年リターン | 5年平均リターン | 10年平均リターン | 20年平均リターン |
日経平均株価 | 14.1% | 9.7% | 7.8% | 6.3% |
S &P500 | 35.5% | 22.6% | 15.7% | 12.6% |
ナスダック総合 | 38.7% | 24.6% | 17.3% | 13.7% |
参考:myINDEX「主要インデックスのリターン(毎月更新)」 ※24年11月地点のデータ
コロナショックやリーマンショック時のように1年〜2年の短期間で見ると資産がマイナスになっても、10年間などの長期間で見ると7%〜17%程度の運用成績は十分可能です。
実際にわたしも2021年からインデックス投資を始めて、最初の1年はコロナショックで結構損失が出ました。
ただ暴落時もたんたんと積立を行った結果、5年経った現在では安定してプラスになっていますよ。
その他 副業にチャレンジ
もっと早くリタイヤしたい人におすすめなのは、副業で稼ぐ力をプラスして投資にぶち込む資金を上げることです。
昇給や転職で収入UPを上げることもありだと思いますが、副業は副業自体が自分の労働資産として形成されていくので、わたしは副業をおすすめしています。
副業のおすすめポイント
- 副業が自分の資産になる
- 副業が本業を超える可能性もある
- 副業の収入を加えるとサイドFIREまでの期間が短縮できる
- 副業で本業で得られないスキルが習得できる
このようにメリットはたくさんあるのです。
デメリットとしては、本業と並行して行うので正直大変だし、時間管理を行わないとすべてが中途半端になる可能性があります。
また、副業を始めてもすぐに成果があがるとは限らないので、成果に関わらずタンタンと継続することが重要です。
このサイドFIREにおすすめな副業は、こちらの記事で詳しく説明しております。
こちらもCHECK
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サイドFIREをするためにおすすめな副業5選(結論:資産を作りましょう)
続きを見る
まとめ
今回の記事をまとめます。
記事の内容
- 「サイドFIRE」とは早期退職後に「不労所得」と「労働収入」でゆるく生活するライフスタイル
- 「サイドFIRE」は3ステップで行う。 ①家計管理、②必要資産額を算出、③インデックス投資で資産形成
この3ステップを簡単に説明すると
毎月家計管理をして貯金を作り、貯金をインデックス投資で長期運用する
本当にこのシンプルな公式でどんどん資産は増えていきます。
もっと早くリタイヤしたい人は副業に挑戦してみるのもありです。
この動画が具体的でとても参考になります。
またこれらの書籍もとても参考になるので一読の価値は十分にあります。
5年前のわたしは、将来に対する不安でいっぱいでした。
このまま仕事を定年まで続ける自信もなく、年金もあてにできないうえに老後に2,000万円なんて資産形成もできる気がしない。
本当にお先真っ暗で人生絶望でした。
ただ、目標とロードマップを決めて、行動(家計管理で浮いたお金をコツコツ計画的にとインデックス投資)をおこなった結果、5年前と比べると資産も増え、気持ちが安定してきました。
たしかに暴落はいつ起きるかも分かりませんし、世のインフルエンサーみたいに一発で大金を稼ぎたいと言う気持ちもありますが、それって再現性が高く皆が目指せる成功とは言えません。
ましてやわたしのような超凡人には、、 だからコツコツ将来に向けて資産形成を行なって「サイドFIRE」を目指していきませんか。
今回は以上です。